diaguro’s diary

内向型人間の生き方をテーマにしたブログです。

バッテリー交換

 

水曜日の夜、車が突然動かなくなった。そろそろバッテリーの寿命が近いと思っていたが、ついにその日がやってきた。とりあえず取扱説明書を開いてバッテリーの型式「38B19L又は40B19L」をメモした。

 

この前の日曜日は隣町まで用事があった。ついでにオートバックスに寄ってオイル交換をしたばかりだ。いつもと同じように車は動いていたので、バッテリーの状態まで気にしなかった。今思えばあの時に見てもらえばよかったと後悔している。まだ大丈夫だろうと出費を惜しんで、判断が遅くなってしまった。

 

車が動かないから歩いてバッテリーを買いに行かなければならない。自宅から一番近いガソリンスタンドで買うと6600円。思ったよりも高価なので1キロほど離れたホームセンターまで行ったら5148円で売っていた。もっと安いバッテリーを求めてスマホで検索すると、イエローハット4378円。でもイエローハットまでは自宅から3.5キロも離れている。重たいバッテリーを抱えて歩くには厳しい距離だ。

 

ホームセンターに陳列されているバッテリーを持ち上げてみると、ずっしりと重く感じる。それでも軽自動車用の小さいバッテリーなので、自力で持ち運ぶことはできそうだ。これを買って帰ろうかと思ったが、少し冷静に判断することにした。

 

ホームセンターで買うか、イエローハットで買うか、それが問題だ。イエローハットで買った場合770円お得だが、重たいバッテリーを抱えて約2.5キロも余計に歩かなければならない。

 

バッテリー交換の当日は穏やかに晴れていたので、散歩がてらイエローハットまで歩くことにした。10時の開店とともに入り口付近でバッテリーを見つけると、4298円(消費税8%のまま)で価格表示されていて、ちょっとだけ安く買えた。

 

 レジで2枚重ねた袋に入れてもらって歩き出すと、想像していたよりも重たい。少し歩いては持つ手を換えながら、自宅マンションの駐車場にたどり着いたのが11時。作業手順はメモしておいたので、特に問題もなく、昼食前にバッテリー交換を完了。

 

購入したバッテリーの箱を何気なく見ると、重量が9.2キロと記載されている。持った感じで5キロくらいだと勝手に思いこんでいた。もし実際の重量を事前に調べていたら、近くのホームセンターで買ったかもしれない。合理的な判断をする人から見れば、ずいぶんと遠回りなことをやっているように見えるかもしれないが、無駄な時間を過ごしているような経験から、何かを感じ取っているのである。

 

自分の道具を自分で修理して使うことが、すっかりなくなってしまって、車の調子が悪くなればオートバックスに持っていくだけ。パソコンが壊れた時は、ハードディスクを破壊してから業者に引き取ってもらった。物を処分するにも手間はかかる。でもそれを修理して使うことは考えない。資源がどんどん枯渇しているのに大量消費は止まらない。

 

合理的な体験をいくつも積み重ねても面白い話には発展しない。だからあえて非合理的な体験を無意識に選んで行動しているような気がする。バッテリー交換作業で貴重な休日の半分を失ってしまったが、今回の些細な出来事が、マンネリ化した休日の過ごし方を見直すキッカケになることを期待している。