diaguro’s diary

内向型人間の生き方をテーマにしたブログです。

人間の本質

子供の頃は自分の本質と繋がっていたと思う。でも組織の歯車になって動いた瞬間、本質は忘れ去られて、そんなものが在ったことすら思い出せない。

 

探求家のグルジエフが「人間の本質」について分かりやすく解説している。

 

以下、「」内がグルジエフの引用である。

 

「本質は人間が生まれながらに持っているもの、つまりその人自身のものである。本能的な好き嫌いなども本質。人格は生後育った環境において身につけたもの、つまり言語、動作、価値観など、これらは本質的なものではない。本質が人間の真実であり、人格は仮面である。人格の本当の能力は本質を支え、本質の発現を可能にすることにある。したがって本質と人格が平行して発達するのが理想的な人間の発展であるが、そうしたケースは希にしかみられない。特に今日の文化がもたらした生活環境においては非常に希である。人は生まれるとすぐに必要以上に強力な外部の影響を受け、本質の成長が阻まれる。本質が人格という分厚い外皮に覆われて、また、人は身につけたものは何でも自分自身のものと考える傾向があるので、本質と人格を区別することは非常に難しい。」

 

グルジエフの解説を鵜呑みにするならば、自分自身の世界を取り戻すことは不可能に近いと解釈できる。外向型人間は本質のことなど、すっかり忘れているから難しいことは考えないで心にフタをすればいい。でも内向型人間はそれを見過ごすことができない。だから苦しむことになる。

 

心の底からやりたいことなんて幻かもしれない。でも絶対にやりたくなかったものは今も昔も変わらない。それは人間歯車だ。やりたいことが見つからないなら、やりたくないことから抜け出す方法を考えることにしよう。